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クラブについて

 

 

 

たまに私はDJをするんですけど、これがまたとても下手くそなわけです。

 

 

ファンクを流したりテクノを流したり、これまた年代も曲調も全然違うものを好んだりしているのですが。

 

 

大きな音が鳴っている中で、名前も知らない男と女が耳を寄せ合って話している姿が、とても虚無的でなにより安堵します。

 

 

肩書きとか、住んでいる街とか、名前すらもいらない。ただお互いだけがそこにいて、大音量で流れるクラブミュージックを避けるようにお互いの声を届けるその姿に、なんとも言えぬ感動を覚えます。

 

 

お互いの、顔とその声と、髪の毛や肌のさわりだけわかれば、ここにはもうそれ以外いらないのです。

 

だから私は、どれだけDJが下手でもここに来ようと思えます。

 

 

彼等がこれから幸せな人生を歩めますように。

 

 

 

終わり