長い

 

 

 

不安で心臓がドキドキして

眠くても眠れない時、

私のパートナーは体全部使って

私を包んで

ほっぺたをくっつけて

私が眠るまで

頭を撫でてくれる

 

 

 

あの人は全部優しさからできてるんじゃ

ないかって思うくらい、

優しくて

 

私なんかといさせてしまう罪悪感から

また不安でどきどきする

 

 

あの腕の中で

あの人の深い呼吸に包まれないと

うまく眠れなくなってしまった

 

 

それがすごく嬉しくて

 

憎らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラマイ

 

 

 

わたしは酒癖が悪いです。

非常に。

 

いつも誰かを傷つけてしまう。

大抵その誰かは大切な人だ。

 

要するに甘えているのだ、私は。

 

酔っ払い過ぎた次の日は

本当に死にたくなる。

 

ダメだなあと思う。

 

この世で一番いらない人間なのかもしれないと思う。

 

 

最近、1人ラッパーが死んだ。

 

羨ましくて、涙が出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お久しぶりです。

今晩は。

 

 

突然ですが私の叔父は

自殺未遂をしました

 

一昨年の春です。

 

 

とても有名なアニメーションの作画監督でした

 

ガンダムシリーズ、知ってますか?

 

それです。

 

 

才能とはひとを殺しますか?

 

 

いまいちピンとこないのです。

 

 

モラトリアムとは何ですか?

 

お金があるものしかもらえないものですか?

 

 

 

わたしはただ

味を殺したものを知りたいだけ

 

そして、殺された才能という存在を知りたいだけ

 

才能は時にひとを殺すのですか?

 

 

物書きになりたかった。

 

ただ、才能がひとを殺すのなら私は凡庸なままでいい。

助演俳優

 

 

今日のデートの為に、新しいワンピースを下ろした。それは薄っすらと桃色の、ノーカラーのシンプルなワンピースで、コロンとした丸いボタンで前を留めていた。秋の匂いがし始めたら、下ろそうと決めていたので、今日は大変ちょうど良い。待ち合わせより少し早く着いたときの高揚は、何とも言い表せない。気恥ずかしさと、期待と、少しの淋しさ。大きく息を吸ってゆっくりと吐き出したときに、彼の姿が見えた。

「待たせてごめんなさい。」

丁寧に謝る彼は、少し息が上がっていた。フワフワした黒髪が日に透けて綺麗だ。白いシャツも、似合っている。石けんの匂いがよく似合う人だ、とも思った。

 

それでは行こうか、と私たちはたわいもないありふれたデートを楽しんだ。

ありきたりなきな臭いラブロマンスの映画を選んで、私の右手と彼の左手の指を絡ませながら見た。左腕で彼が買い与えてくれたバケツポップコーンを抱えていたら、これでは食べづらいね、と彼ははにかんだ。

 

彼は、エンドロールを見ながら目を潤ませた私に暗闇に紛れてそっとキスをした。きっと一瞬だった筈であるが、私には長く、長く感じられた。

 

映画の後には遅めの昼食(早めの夕食かもしれない)を摂りながら、映画の感想をあれやこれやと話し合って、お互いの近況なども話した。彼は私のくだらない話によく笑い、目をじっと見つめて聞いてくれる。それが、とても気持ちよかった。

 

少し道端を散歩した後、ホテルに入った。照れ臭くて余所余所しく早足で、入った。

 

私たちは、やっぱり、ありふれた恋人たちのそれを楽しんだ。特にアブノーマルと言う訳でもなく、かと言って刺激的な、ものを貪りあって溺れた。

 

服を着ながら、彼は煙草に火をつけてベッドのヘリに座り、長く煙を吐いた後、君に会えてよかったと言った。

 

私はただ、その光景を綺麗だ、と思いながら見ていた。

 

 

別れ際、駅まで送ってくれた彼は、私の2時間かかる帰路を心配して大量にお菓子を買ってくれた。

 

電車が来る。改札に入る前、私も先ほど彼が言ったことと同じことを言った。

 

 

 

改札を超えたら、また、婚約者だけを見て婚約者しか知らずに生きてゆく私に戻る。

 

スマートフォンに入った出会い系アプリをアンインストールして少し泣いた。

 

金木犀の香りがする。

 

酷いこと

 

 

 

を言われました

 

いつも引きこもってばかりで

被害妄想するから私はダメだそうです

 

 

 

よくこんな人を傷つけるようなことを

面と向かって言えるなあと思いました

 

 

私だったらその後が怖くて

思っていても本人には絶対に言えないなあ

 

 

 

すごいや

 

 

 

自殺未遂未遂

 

 

 

毎日消えて無くなりたいと思うんだけども

死ぬのはやはりこわくて

でも何がこわいのだろうと考えた。

 

痛いのも苦しいのも嫌だけどこわくはない。

 

そしたら何がこわいのだろう。

 

気づいたのは、

自分がいなくなった世界で

自分がいないところで

自分の周りの人が笑ってしあわせに暮らしていくことがこわいのだということ。

 

 

わたしが今死んだとして

そしたら永遠に周りの人たちには

泣いて暮らして欲しいの。

 

寂しいなといって

 

わたしが愛したぶんだけ泣いて欲しい

わたしはたぶん永遠に愛すから

 

 

でもやっぱりわたし1人がいなくなったところで、時間は流れるし人は忘れていく生き物なわけで、

 

泣いて暮らしてなんてくれないのわかってるから

 

もし空から生きてる人たちのことが見ることができたとして

みんなが笑って暮らしていたら

わたしは天国でも死にたいと思うだろう

 

それがこわいから

 

今日も薬をいつもより少し多めに飲むだけで

眠りにつくのよ

 

 

 

おわり

コラム 脇役

 

 

 

誰だって最初は、ヒーローになれると信じてた。

ついでに言ったら、戦隊レンジャーの赤色にだって仮面をつけたライダーにだってサッカー選手にだって警察官にだってなんだってなれると信じてた。

僕は少し、人とは違くて、少し特別で、

いつの日か広い広い宇宙の、何処か遠い遠い星から喋る未確認生物が地球を救ってって、僕の元に来るんじゃないかって、思ってた。

 

もっと身近なことを言えば、床屋の一人娘のえっちゃんとはいつか結婚できると思ってたし、今はできない勉強もスポーツも何かをきっかけにして爆発的に才能が開花して、ニュースを賑わせる存在になったりするとも思ってた。

 

ノートの端っこに落書きで描いてる漫画でデビューできちゃう気もしてたし、デタラメな英語の歌詞のオリジナルソングは、エライ人がたまたま聞いていたりして世に広まっちゃうような気もしてた。

 

 

そんな気がしてたんだよなぁ

 

 

そしてまた僕は、コンビニ飯のゴミと丸まったティッシュのたくさん転がった部屋で、使い古したプレイステーション2の電源を入れる。